2011/10/08

自分の成り立ち・・・R.I.P. Steve Jobs

Steve Jobsにご冥福を
米Apple社創業者Steve Jobs氏が亡くなられました。
彼の偉業は革命的なものでした。

私は映像業界で働く為に、大学生時代から学校にも行かず映画や深夜番組の助監督をしていました。
それは将来大好きな映像の仕事に関わりたいと考えており大学を卒業してからでは遅いと思ったからで、コネクションを広げる為に早くから映像現場に飛び込んだのです。
業界に潜り込むきっかけとして、地元のフィルム・コミッションから派生したワークショップで知り合った映画監督やプロデューサーと面識を持ち上京した後、映像の現場にタダで良いので入れてくれというところからスタートしました。
真夏に山奥のロケで共同生活をしたり、24時間ロケで終了後気絶したり・・・そういえば初めての現場は那須かなんかの高原でアイドルのファンタジックなドラマでした。
1年の間に助監督として幾つか現場から編集まで経験する事ができましたが、年功序列の古い風習や助監督のサードを何年、セカンドを何年みたいに経験を積んでやっと監督になるみたいな図式がその当時は色濃くありその時の若い自分は、そんなの待てない!と思っていました。
当時私は撮った作品の編集まで関わらせてもらうことが多く次第に仮編集まで任される事になっていました。
仮編集(オフライン)→本編集→MAと行程が進んでいくのですが当時仮編集は編集用タイムコード付きのVHSでの編集機材を使ったダビングによる仮編集が主流で、そこにコンピューターを使うノンリニア編集という新しくかなりテクノロジーの進化したものが丁度出始めた頃でした。
その当時の第一線で活躍していた監督の世代は従来のアナログな作業に慣れてしまっておりまたコンピューターに慣れ親しむ時代でもなかったので疎かったのです。
若い自分が少しでも早く第一線に近づく為に同じ事をしていてもらちがあかない、そこでコンピュ−ターを使った新しいノンリニア編集に光明を見いだし詳しい人にコンピューターを借り使い方を教えてもらいそれを仕事でも使い現場で少しずつ体得していきました。もともと細かい作業が好きでノンリニア編集も自分の性に合っていました。
程なくしてノンリニア編集ができる若い(安く使える)ディレクターとして、深夜バラエティ番組の1コーナーを任される事となりそこからどんどん仕事が広がり、PVの監督や企業VTRまた映画のメイキング、そして深夜ドラマの監督を大学生時代にすることまでになりました。
そこからTVの仕事などをしながら現在のVJ活動も平行して続けていき、そのVJの比重がだんだん大きくなり現在に至っています。

それもこれも、私の仕事のターニングポイントとなったのは間違いなくコンピューターを使ったノンリニア編集だったのです。
と、前置きが長くなりましたが・・・
それがSteve Jobs氏の創ったMacintoshだったのです。
自分には無くてはならなかった自分の延長線上にある"自分"です。
初めて使ったマックはPower Macintosh 9600かな、それとも8600だったかな・・・

R.I.P. Steve Jobs

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